昨年からビジネス交流会に力を入れている関係で、起業しようとしている人、起業したばかりの人など、俗に「スタートアップ」と呼ばれる方々と関わりを持つことが増えました。

私も法人を設立してから18年もっていますので、起業家の先輩として、できる限りのアドバイスをするようにしています。

彼らの相談や悩みを聞いていると、本当に自分が歩んできた道程とほぼ同じです。

起業家(人間)の悩み、人生の課題というのはある程度パターンがある、ということをひしひしと感じます。

その中で気になるものを、今回から何回かに分けて書いてみようと思います。


1つ目は、なかなか伸びない起業家は、

「自分が売りたいものを売っている」

ということです。

誰でも起業を考えた時に、

「この商品を売ろう!」

とか、

「このビジネスモデルでいこう!」

とか考えます。

それは必要なことなのですが、それに固執しすぎの傾向があります。

「自分が売りたいもの」と「お客さんが売って欲しいもの」 はイコールではありません。

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そして、ビジネスで成功するためには、

「お客さんが売って欲しいもの」

を売らなければ、スタート時に資金が枯渇してしまいます。

「売れるかどうかはわからないけれど、自分が扱ってみたいもの」

は、資金に余裕が出てから扱うべきです。

「お客さんが売って欲しいもの」 がよくわからないのであれば、

「お客さんから頼まれたもの」

を売ればいいのです。


以上のことは、私の経験からも間違いはない、と言い切れます。

びっくりされる方も多いかと思いますが、私が農業をやめて、副業であったコンサルタントに専念しようと考えた時、「相続&不動産コンサルティング」は、1番目に考えていたものではありませんでした。

「大家さん学びの会」や「日本不動産コミュニティー」といった、「コミュニティビジネス」で実績があったので、

「コミュニティビジネスのコンサルタント」

で売っていこうかと考えていたのです。

しかし、色々とマーケティングを仕掛けてみても、なかなか成果に結びつきません。

それどころか、自分の実績として提示した、不動産関連のコミュニティの印象が強いらしく、オファーをいただくのは、不動産に関係するものばかりでした。

これが、私のハウスリストのお客さんからだったら不動産のイメージが強いのもわかるのですが、ビジネス交流会で初めて会った人も同じだったのです。

つまり、

「相続&不動産コンサルティングを売ってくれ」

と頼まれたわけですね。


そこで、あらためて、「相続&不動産コンサルタント」と名乗り、マーケティングの方向を修正してみたところ、あっさりとご依頼をいただけるようになってしまいました。

つまり、世の人々は、私に対して、

「コミュニティビジネスを教えて欲しい」

とは思っておらず、

「相続や不動産のコンサルティングをして欲しい」

と思っていた、ということです。


このことが明確になってから、私はビジネスの主軸を相続&不動産コンサルティングに置き、他のビジネスをサブにおくように意識しました。

「売れているのだから、相続&不動産に特化していればいいではないか」

という意見もあるかと思いますが、私は、

「相続&不動産コンサルティングは、今の好調が10年続くものではない」

と考えています。 そのため、常に次のビジネスの柱となるものを探し続けるようにしています。


起業したものの、なかなか売り上げが伸びて行かない方は、そもそも売っているものが間違っているのかもしれません。

「自分が売っているものは、本当に求められているものなのか?」

ぜひ、じっくりと考えてみてください。